【書評】賢さをつくる 頭はよくなる。よくなりたければ。(谷川 祐基 著)【具体と抽象】

この記事では、谷川 祐基さんの『賢さをつくる 頭はよくなる。よくなりたければ。』という本を紹介します。

目次

  1. この本について
  2. おすすめしたい読者
  3. 本の中身
  4. 著者:谷川 祐基さんの紹介
  5. まとめ

1.この本について

本書、『賢さをつくる 頭はよくなる。よくなりたければ。』はどうすれば頭が良くなるか、について書かれた本です。

多くの人が、もっと頭が良くなりたい、と思っています。もちろん私もその一人。
コンサルタントという肩書を名乗っているとは言え、普通の思考力しか持ち合わせていないので、周りのデキるコンサルタントの考えにいつもついていけず、もっと頭がよかったらなぁ…と思う毎日です(泣)

そんなとき、目に止まったのが本書でした。
賢さを”つくる”…まるで、賢い頭は作り方があるかのようなタイトルに惹かれたのです。
そして、最後まで読んでみて、このタイトルに納得しました。

賢さは「つくれる」のです。

person holding ruler and pencil on spiral notebook

2.おすすめしたい読者

Woman, Question Mark, Person, Decision, Thoughtful

本書は、ストレートに頭が良くなりたいと思っている人にお勧めです。
と言っても、いわゆる受験勉強のようなインプット系(暗記系)の頭の良さではありません。完全に思考系の頭の良さについて書かれています。

そういう意味では、本書はもともと、ビジネスパーソン向けに書かれていると思いますし、私もビジネスパーソン向けの1冊だな、と感じます。
特に、社会人経験がある程度(5年〜10年くらい)たった人が、次のレベルに進むために読んでおいて損はない1冊だと思います。

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3.本の中身

まず、本書の目次を見てみましょう。

はじめに
第1章 「頭がよい」とは、どういうことか?
第2章 ≪右≫の世界と、≪左≫の世界
第3章 「頭のよさ」を決める、3つの働き
第4章 「具体化」と「抽象化」で、自在に動く
第5章 いますぐできる、頭を良くする思考方法
おわりに

賢さをつくる、とあるように、頭を良くする思考の「方法」は書かれていますが、それはあくまで最終章です。
本書のエッセンスは、第3章の「頭がよさ」を具体的に定義しているところにあります。

ここでは、その内容について説明します。

頭の良さは、たった3種類
Mindmap, Brainstorm, Idea, Innovation, Imagination

「頭のよさ」の定義が出てくるのは第3章です。では、その前の第1章と第2章で何が書かれているのかというと「具体と抽象」についてです。著者は様々な例を通じ「具体的とはどういうことか」、「抽象的とはどういうことか」を説明しています。

詳細は割愛しますが、要するに「具体」と「抽象」どちらかだけだと思考が偏ってしまい、正しい結果に繋がらないよ、と言っています。
だから、「具体と抽象の往復すること」が思考だよ、と言っています。

ここまでを前提に、頭がよいというのがどういうことかというと、

  • 「具体」と「抽象」の距離が長い
  • 「具体化」と「抽象化」のスピードが早い
  • 「具体化」と「抽象化」の回数が多い

の3種類となります。それぞれを私なりに補足していきます。

「具体」と「抽象」の距離が長い

「具体」と「抽象」の距離が長い、というのは、どこまで具体的に、そして抽象的に考えることができるか、ということです。例えば「犬」を考えるとき、具体の方向であれば犬種だったり、誰かの飼ってる特定の犬だったりと、より個別の方に考える。一方、抽象の方向であれば、動物全体の中の「犬」だったり、歴史の中における「犬」だったり、ともっと大きな概念の方に考える。という感じです。

ここでポイントなのは、距離が長いということ。具体的なことばかり考えられても、抽象的な概念ばかりでもダメなのです。両方を突き詰めることで距離が長くなり、そういう状態を頭がよいというのです。

「具体化」と「抽象化」のスピードが早い、回数が多い

このことがわかれば、残り2つは簡単にイメージできると思います。具体的に考えること、と抽象的に考えることを素早くできたり、何回もできる人は「頭がよい人」になります。特に「回数」は重要です。著者は

頭がよい人は、たくさんの間違いにぶつかったから正解がわかる

 

と述べています。さらっとですが、思考の回数とともに行動の回数も重要と言っているわけです。

自分の「強み」に合わせて、3種類を組み合わせることが大事

ここまで、3つの頭の良さを紹介しました。ですが、3つともバランス良く伸ばすのが、必ずしも最良とは言えない、と著者は言っています。大事なのはその人の強みに合わせ、3種類をうまく組み合わせることだ、と。例えば、思考の「距離」が長く、一方で「スピード」が遅い人は、「回数」を増やす努力をすることで、全体のパフォーマンスを向上させる、ということです。

4.著者:谷川 祐基さんの紹介

谷川 祐基さん実業家として、企業のコンサルティングや教育事業を行っています。本書の他にも『賢者の勉強技術 短時間で成果を上げる「楽しく学ぶ子」の育て方』という本も出版されています。

5.まとめ

gray and yellow measures

今回は「頭がよい」の定義部分を重点的に説明し、頭が良くなる思考法については触れませんでした。ぶっちゃけ、紹介されている思考法についてはそこまで斬新なものはありません。その前までで「頭がよい」ということをしっかり理解できていれば、紹介されている方法でなくても、きっとこれまで考えつかなかったアイデアや意見が生まれると思います。

そして、「頭がよい」ということが分かることで、周りの人を見るときの見方も変わると思います。誰しも、できれば賢い人と付き合いたいもの。「頭のよさ」の3種類は、付き合うべき人を見極める一つのものさしにもなるのではないでしょうか。

それでは、また別の記事でお会いしましょう!

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